熱水発電(読み)ねっすいはつでん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「熱水発電」の意味・わかりやすい解説

熱水発電
ねっすいはつでん

地熱井(ちねつせい)から噴出する150℃前後の熱水によって低沸点媒体の蒸気をつくり、これによってタービンを駆動する発電方式をいう。熱エネルギーを供給する一次流体と発電サイクルを行う二次流体が関係していることからバイナリーサイクル発電ともいわれる。二次流体としてはフロン類、イソブタンなどが用いられ、それらは閉回路の中を循環する。二次流体として理化学的、工学的に優れているフロン類はオゾン層を破壊する性質があり、地球環境上好ましくないことがわかってきたので、ほかの媒体の使用が検討されている。二次流体を加熱する方法としては熱水専用型と熱水蒸気併用型とがある。バイナリーサイクル方式の発電所は、現在アメリカ合衆国カリフォルニア州のインペリアル谷で運転されているが、日本では1000キロワット級のテストプラントの成果をふまえ、1万キロワット級の実用発電所の建設に向かって研究が進められている。

[湯原浩三]

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