改訂新版 世界大百科事典 「熱河日記」の意味・わかりやすい解説
熱河日記 (ねっかにっき)
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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…とくに《書経》大禹謨の三事である正徳・利用・厚生のうち,〈正徳〉偏重を批判して,民生安定のための〈利用・厚生〉を強調し,そのような学問の重要性を主張した。また,当時の〈尊明排清〉の風潮を批判して,学ぶべき長所があれば,たとえ〈夷〉であっても師として学ぶべきだとし,1780年の燕行使(北京に派遣された使節)に随行したときの紀行文《熱河(ねつか)日記》で,その思想を具体化した。ところがその文体が〈醇正な文体〉を乱す稗官奇書流であると,正祖をはじめ儒者たちの非難を浴びたので,98年に正祖が広く農書を求めたとき,《課農小抄》に〈限民名田議〉を付して,〈醇正な文体〉をもってこれに応えた。…
※「熱河日記」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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