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熱河日記 ねっかにっき

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世界大百科事典 第2版の解説

ねっかにっき【熱河日記】

朝鮮,李朝末期の実学派の巨匠朴趾源が,1780年に清の乾隆帝の古稀を祝う燕行使(正使朴明源)に随行し,熱河(現在の河北省承徳市)に往来したときの見聞や清朝文人たちとの筆談を収録した日記体の文集。〈利用厚生〉のための北学論を展開した朴趾源の思想の書であり,また紀行文学の白眉として高く評価されている。朴趾源の文集《燕巌集》中の雄編として知られていたが,20世紀に活字本として刊行され,その北学論的な実学の内容がいっそう明らかにされた。

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世界大百科事典内の熱河日記の言及

【朴趾源】より

…とくに《書経》大禹謨の三事である正徳・利用・厚生のうち,〈正徳〉偏重を批判して,民生安定のための〈利用・厚生〉を強調し,そのような学問の重要性を主張した。また,当時の〈尊明排清〉の風潮を批判して,学ぶべき長所があれば,たとえ〈夷〉であっても師として学ぶべきだとし,1780年の燕行使(北京に派遣された使節)に随行したときの紀行文《熱河(ねつか)日記》で,その思想を具体化した。ところがその文体が〈醇正な文体〉を乱す稗官奇書流であると,正祖をはじめ儒者たちの非難を浴びたので,98年に正祖が広く農書を求めたとき,《課農小抄》に〈限民名田議〉を付して,〈醇正な文体〉をもってこれに応えた。…

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