燐蛋白質(読み)リンタンパクシツ

デジタル大辞泉 「燐蛋白質」の意味・読み・例文・類語

りん‐たんぱくしつ【××蛋白質】

リン酸基と結合した複合たんぱく質総称。細胞内に広く存在し、牛乳に含まれるカゼイン、鶏の卵黄に含まれるビテリンなどが知られる。ホスホプロテイン

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精選版 日本国語大辞典 「燐蛋白質」の意味・読み・例文・類語

りん‐たんぱくしつ【燐蛋白質】

  1. 〘 名詞 〙 燐酸を含む複合蛋白質。牛乳のカゼインや鶏の卵黄中のホスビチンなど。

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化学辞典 第2版 「燐蛋白質」の解説

リンタンパク質
リンタンパクシツ
phosphoprotein

ホスホプロテインともいう.複合タンパク質一種リン酸タンパク質エステル結合したもので,しかもピリミジンなどの核酸塩基,および糖類をもたないタンパク質の総称.乳汁タンパク質の主成分であるカゼイン,卵黄タンパク質の主成分をなすホスビチン(phosvitin)などが知られている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の燐蛋白質の言及

【リン(燐)】より

… なお,黄リンは皮膚に触れると火傷を起こし,毒性が強いのでゴム手袋,ピンセットなどで取り扱い,水中,暗所に保存する。【漆山 秋雄】
[生体とリン]
 リンは生体の必須構成元素の一種で,生体内ではほとんどがリン酸として存在し,核酸リン脂質,リンタンパク質,その他の化合物となり,さまざまな機能を果たす。核酸中ではリン酸ジエステルとして,糖とともにポリヌクレオチド鎖の骨格を形成する。…

※「燐蛋白質」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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