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糖類 トウルイ

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デジタル大辞泉の解説

とう‐るい〔タウ‐〕【糖類】

単糖類少糖類多糖類の総称。炭水化物と同義に用いられることが多い。

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百科事典マイペディアの解説

糖類【とうるい】

炭水化物

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大辞林 第三版の解説

とうるい【糖類】

炭素と水との化合物として表される物質で、多くは一般式 Cn(H2O)m で表される。単量体からなるものを単糖類、数分子の単糖類からなるものを少糖類、さらに多数の単糖類からなるものを多糖類と呼ぶ。広義には炭水化物を指す。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

糖類
とうるい
saccharide

広義には糖質(炭水化物含水炭素ともいう)と同じ意味に使われる。狭義には糖質のなかで分子量が小さく、水溶性で甘味を有するもの(単糖類や二糖類)をいう。糖類の英語saccharideラテン語の砂糖saccharonに由来する。糖質は、タンパク質、脂質に倣った呼び名である。炭水化物は炭素と水の化合物の意味で、分子式(CH2O)nをもつことに由来する。含水炭素は古い呼び名である。栄養学ではこれらの名称を区別して用いる。すなわち、分子式(CH2O)nをもつ一群の化合物を炭水化物といい、そのなかでヒトの消化管で消化吸収されるものを糖質という(消化吸収されないものを食物繊維という)。[徳久幸子]

単糖類、少糖類、多糖類

炭水化物のうち加水分解によりこれ以上簡単な化合物にならない糖を単糖類という。単糖が二分子、三分子、四分子、五分子、六分子脱水結合(脱水縮合)した生成物をそれぞれ、二糖類(ビオースともいう)、三糖類(トリオース)、四糖類(テトロース)、五糖類(ペントース)、六糖類(ヘキソース)と総称する。通常2~10の単糖からなる糖を少糖類(オリゴ糖)、それ以上の単糖からなる糖を多糖類というがその区別は明確ではない。[徳久幸子]

アルドースとケトース

単糖はヒドロキシ基(-OH)を二つ以上と、アルデヒド基(-CHO)あるいはケトン基(-CO-)のいずれかをもつ化合物である(アルデヒド基とケトン基をまとめてカルボニル基とよぶ)。アルデヒド基をもつものをアルドース、ケトン基をもつものをケトースと総称する。[徳久幸子]

D型の糖、L型の糖

単糖には不斉炭素(炭素の4本の結合手のすべてに異なる原子団あるいは原子がついている炭素。不整炭素ともいう)がいくつか存在する。糖はカルボニル基を上方に書いたとき、下から2番目の炭素のヒドロキシ基が右方についたものをD型、左方についたものをL型と区別する。一般に天然に存する糖の多くはD型である。[徳久幸子]

糖の環状構造

単糖のアルデヒド基やケトン基は分子内のヒドロキシ基と反応して環状構造を形成する。5員環(炭素四つと酸素一つからなる)を形成した場合は、この環状構造の糖を一般にフランという化合物にちなんでフラノースと総称する。5員環構造のグルコースをグルコフラノースのようによぶ。6員環(炭素五つと酸素一つからなる)を形成した場合、この環状構造の糖を一般にピランという化合物にちなんでピラノースと総称する。6員環構造のグルコースをグルコピラノースのようによぶ。[徳久幸子]

環状構造のα型、β型

環状構造を形成することによりアルデヒド基あるいはケトン基の炭素が不斉炭素になる。そのためそこについたヒドロキシ基の向きにより2種類の異性体(アノマーという)ができる。これらをα(アルファ)-アノマー、β(ベータ)-アノマーと区別する。水溶液中ではα-アノマーとβ-アノマーは直鎖構造を介して相互変換する。[徳久幸子]

糖の誘導体

糖が還元された化合物(還元誘導体という)には糖アルコール、デオキシ糖、グリカールなどがある。糖が酸化された化合物(酸化誘導体という)にはアルドン酸、ウロン酸、糖酸などがある。糖が脱水された化合物(脱水誘導体という)にはグリコセエン、アンヒドロ酸などがある。糖の各種置換体にはアミノ糖、チオ糖などがある。これらも広義の炭水化物として扱う。
 糖質自身またタンパク質や脂質と共有結合した複合糖質は栄養素としてあるいは生体組織の構成成分として重要な役割を果たしている。[徳久幸子]
『都築洋次郎著『糖類』(1954・岩波書店) ▽浅岡久俊著『化学セミナー14 糖質』(1986・丸善) ▽松田和雄編著『生物化学実験法20 多糖の分離・精製法』(1987・学会出版センター) ▽後藤良造他著『単糖類の化学』(1988・丸善) ▽宮崎利夫編『多糖の構造と生理活性』(1990・朝倉書店) ▽桜井直樹・山本良一・加藤陽治著『植物細胞壁と多糖類』(1991・培風館) ▽日本食糧新聞社編・刊『現代食品産業事典3 調味・糖類編』第5版改訂版(1992) ▽大西正健著『生命にとって糖とは何か――生命のカギ・糖鎖の謎を探る』(1992・講談社) ▽小川智也・楠本正一編『糖 その多様性を探る』(1992・化学同人) ▽新家龍他編『食品成分シリーズ 糖質の科学』(1996・朝倉書店) ▽畑中研一他著『糖質の科学と工学』(1997・講談社) ▽日本生化学会編 『基礎生化学実験法5 脂質・糖質・複合糖質』(2000・東京化学同人) ▽Ajit Varki他編、鈴木康夫監訳『コールドスプリングハーバー 糖鎖生物学』(2003・丸善)』

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世界大百科事典内の糖類の言及

【糖】より

…もともとは天然の甘味成分に対して与えられた漠然たる用語であるため,場合により多少違った意味で用いられる。(1)もっとも厳密には糖類saccharideのうち水溶性で甘味をもつものの総称で,単糖と多くの少糖を含める。(2)糖類一般,つまり単糖,少糖,多糖を含める。…

※「糖類」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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