片口江東(読み)カタグチ コウトウ

20世紀日本人名事典 「片口江東」の解説

片口 江東
カタグチ コウトウ

明治〜昭和期の漢詩



生年
明治5年(1872年)

没年
昭和42(1967)年

経歴
家業を継ぐため中学に進まず、叔父の藻谷海東について漢詩文を学ぶ。さらに一流の漢詩人、木蘇岐山に師事、海東、大橋二水、岡崎籃田とともに、明治期の越中漢詩壇の隆盛期を築いた。生涯に2万篇の漢詩を作ったといわれる。詩集評論に「江東百絶」「日本百人一誌大意」「漢詩に現はれた越中」など。他に銀行の創設町長県会議員を務めるなどして経済活動や地方行政でも活躍した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「片口江東」の解説

片口江東 かたぐち-こうとう

1872-1967 明治-昭和時代の漢詩人,政治家
明治5年10月26日生まれ。富山県小杉町の地主で,みそしょうゆ醸造業をいとなむ。木蘇岐山(きそ-きざん)の漢詩結社月三吟社にくわわる。小杉町長,県会議長をつとめたほか,小杉貯蓄銀行をつくり頭取となった。昭和42年1月12日死去。94歳。本名は安太郎。漢詩集に「江東詩鈔」。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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