精選版 日本国語大辞典 「片落」の意味・読み・例文・類語
かた‐おち【片落】
〘名〙
② (形動) 一方だけをひいきすること。また、そのさま。片手落ち。えこひいき。不公平。
※土井本周易抄(1477)三「君子は只かたをちに、訟をば不レ決ぞ」
③ 物の一方が欠け落ち、または切り落とされたもの。
※夫木(1310頃)二〇「三尾山や杣(そま)のわれ木のかたおちに捨てられながらふしは忘れず〈藤原為家〉」
⑤ =かたどけ(片解)〔取引所用語字彙(1917)〕
かた‐おとし【片落】
〘名〙
① 一方だけを落とすこと。
③ =かたどけ(片解)〔新聞語辞典(1933)〕
かた‐お・つ【片落】
〘自タ上二〙
① 一方にだけかたよる。
※応永本論語抄(1420)学而第一「信ばかりを守て、物をちがえまじきとすれば、帰て片落て、信を失ふことあり」
② 一方だけをひいきにする。えこひいきをする。
※甲陽軍鑑(17C初)品八「いかに国を持とも、かたおちて、一むきなるは、是少身也」
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