日本歴史地名大系 「牛原庄」の解説
牛原庄
うしがはらのしよう
- 福井県:大野市
- 牛原庄
大野市街北部一帯に比定され、牛ヶ原の地名も遺存する。長承元年(一一三二)の越前国司高階盛章庁宣案(醍醐雑事記)に
とあり、
さて、前記官宣旨案によれば、立荘の際、国司高実が確定した四至は、東限真中河(真名川)・西限坂戸・南限猪山(亥山)・北限油滝(旧芦見村堺の九十九廻坂山頂付近を通称「アブランダン」と称する)であった。
また長承元年九月の官宣旨案によれば、その後、国司の交代に伴い荘域が度々変動。寛治四年(一〇九〇)には国司源清実によって、東限が真中河から大野河(清滝川か)に改められ、「裁免之田数」が若干減少した。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報