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牛海綿状脳症(BSE) うしかいめんじょうのうしょう

家庭医学館の解説

うしかいめんじょうのうしょう【牛海綿状脳症(BSE)】

 1996年3月に、イギリス政府が行なった「新型のクロイツフェルト・ヤコブ病牛海綿状脳症(BSE。俗に狂牛病(きょうぎゅうびょう)と呼ばれる)との関連の可能性が否定できない」とする発表以来、日本でも、肉を食べれば、新型のクロイツフェルト・ヤコブ病(「プリオン病(伝達性海綿状脳症)」のクロイツフェルト・ヤコブ病)になるというような情報が氾濫しましたが、直接的には因果関係が科学的に証明されたわけではありません。
 牛海綿状脳症はこの数年、イギリスを中心に大きな社会問題となっている牛の病気で、スクレイピーという病気に感染した羊の内臓や骨粉(こっぷん)に含まれるプリオンと呼ばれる物質が混入した濃厚飼料を牛に与えたことが原因とされています。
 羊のスクレイピーは、18世紀から見つかっていますが、初めて牛海綿状脳症が発生したのは1985年で、ピークは92年です。94年までに約20万頭が処分されました。
 牛海綿状脳症はイギリス本土が中心で、スイス、ポルトガル、フランス、ドイツなどにも少数発生しました。イギリスから牛を輸入した場合だけでなく、飼料を輸入したことも原因とされています。
 1988年に、牛海綿状脳症の牛の肉や内臓を飼料にすることが禁止され、93年以降は急速に欧州での発生率は減少しました。しかし、2000年に再発生、2001年には、日本での発生も確認されています。

出典 小学館家庭医学館について 情報

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

牛海綿状脳症(BSE)

たんぱく質の一種であるプリオンの異常化で、牛の脳がスポンジ状になる病気。国内では2001年9月に初めて発生し、これまでに36頭の感染が確認された。国は同年10月、食肉処理されるすべての牛にBSE検査を義務づけ、検査費用を全額補助した。その後、検査対象を月齢21カ月以上の牛に狭め、08年、20カ月以下の牛への補助を打ち切ったが、処理場を持つ75自治体が自主的に全頭検査を続けていた。

(2013-05-25 朝日新聞 朝刊 1社会)

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