牛滝越(読み)うしたきごえ

日本歴史地名大系 「牛滝越」の解説

牛滝越
うしたきごえ

脇野沢川を北にさかのぼり、山間を縫って牛滝(現佐井村)へ至る道筋の通称。脇野沢より滝山たきやま片貝かたかい源藤城げんどうしろの各集落を通り、湯ノ沢ゆのさわ(五五七・七メートル)・アンド山(六四五・七メートル)の山間を縫い、山道を下って牛滝へ出た。

寛政年間(一七八九―一八〇一)の「邦内郷村志」に「牛滝山三十五六里(三六町一里換算で約六里)難所」「源藤二郎(中略)東方山中牛滝道、深山幽谷九曲折坂、不能携一器也」とある難所である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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