後々(読み)こご

精選版 日本国語大辞典 「後々」の意味・読み・例文・類語

こ‐ご【供御・後後】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「くご(供御)」の変化した語。「ごご」とも )
  2. 食事を丁寧にいう語。→御供御(おこご)
  3. 禁中で御飯を調進する女。
    1. [初出の実例]「禁中にて御飯を調進する女を後々と云、供御なるべし」(出典:随筆・嘉良喜随筆(1750頃)一)
  4. 神仏へのおそなえもの。京都の賀茂神社でいう語。
    1. [初出の実例]「賀茂にては神供を後後と云、今在家にて中食を小後々(をこご)と云も是か」(出典随筆・嘉良喜随筆(1750頃)一)
  5. 飯。めし。〔物類称呼(1775)〕

あと‐あと【後後・跡跡】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 以後ずっと。将来。のちのち。
    1. [初出の実例]「何とぞ借銭もなして跡(アト)々にて人にも云(いひ)出さるるやうに」(出典:浮世草子世間胸算用(1692)二)
  3. いままで。従来。前々。
    1. [初出の実例]「一御年貢米跡々より如申触候、粗糠砕無之様に能々念を入、可申付候事」(出典:御触書寛保集成‐二〇・寛永一九年(1642)五月)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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