脇野沢(読み)わきのさわ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「脇野沢」の意味・わかりやすい解説

脇野沢
わきのさわ

青森県、下北半島(しもきたはんとう)南西端、下北郡にあった旧村名(脇野沢村(むら))。現在はむつ市の南西端を占める地域。2005年(平成17)むつ市に編入。旧村域の西は平舘海峡(たいらだてかいきょう)、南は陸奥湾(むつわん)に臨む。国道338号が通じ、脇野沢と蟹田(かにた)間にカーフェリー、青森と脇野沢と佐井(さい)間に高速船が就航している。下北山地が海岸まで迫り、平地が少なく、農業よりも漁業が主体。かつてはタラ漁で活気を呈したが、現在はホタテガイ養殖と沿岸の釣り漁業が主。牛ノ首岬(うしのくびみさき)以北の断層海岸下北半島国定公園域で、鯛島(たいじま)海域公園もある。九艘泊(くそうどまり)地区のニホンザルは生息北限地として国指定天然記念物

横山 弘]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「脇野沢」の意味・わかりやすい解説

脇野沢
わきのさわ

青森県北部,下北半島南西端にあるむつ市南西部の旧村域。1889年村制。2005年むつ市に編入。かつてはタラ漁で栄えた。野生ニホンザルが生息し,「下北半島のサルおよびサル生息北限地」として国の天然記念物に指定されている。牛ノ首岬以北の海岸部は下北半島国定公園に属し,沖合の鯛島周辺は鯛島海域公園地区に指定されている。

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