牛込御納戸町(読み)うしごめおなんどまち

日本歴史地名大系 「牛込御納戸町」の解説

牛込御納戸町
うしごめおなんどまち

[現在地名]新宿区納戸町なんどまち

牛込御細工うしごめおさいく町の南に位置する拝領町屋。東は徒組大縄地、西は先手組大縄地。慶長一一年(一六〇六)に召抱えられた納戸方同心六六人は元和六年(一六二〇)小石川にあった吉祥きちじよう寺の付近で屋敷地二〇〇坪ずつ与えられた。のち同所が上地されたため、寛永一六年(一六三九)代地として当地を拝領、元禄九年(一六九六)町奉行支配に転じた。拝領地天龍てんりゆう寺の旧境内地の一部で、拝領当時は天龍寺に臨接していたので牛込天龍うしごめてんりゆう寺前とよばれていた。天正一九年(一五九一)当地に三万六千坪の寺地を与えられた同寺は寛永一一年・翌一二年の二度にわたって計二万六千坪の境内が上地となり、その跡地を納戸方同心などが拝領した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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