牛込御細工町(読み)うしごめおさいくまち

日本歴史地名大系 「牛込御細工町」の解説

牛込御細工町
うしごめおさいくまち

[現在地名]新宿区細工町さいくまち

山伏やまぶし町や二十騎にじつき町とよばれた武家地の東方にある町屋。古く当地は牛込村の百姓地であった。天正一九年(一五九一)天龍てんりゆう寺の境内となったが、同寺は寛永一一年(一六三四)・同一二年の両年に境内の一部が御用地として収公された。さらに天和三年(一六八三)に類焼し、残りの地も収公され、四谷に移転した。里俗に町内一帯を元天龍寺もとてんりゆうじ前といい、また同寺の裏参道であった西側の横町裏大門うらだいもんというのはこの経緯による。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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