牧之島村(読み)まきのしまむら

日本歴史地名大系 「牧之島村」の解説

牧之島村
まきのしまむら

[現在地名]信州新町牧野島

さい川の南岸で犀川西北に大きく蛇行している段丘上にある。東は竹房たけぶさ村、南は牧田中まきだなか村、西と北は犀川がめぐっている。県道信州新線の中央を小川が流れ、町名・家号・御判舎などが昔のままで残っている街村である。

中世香坂氏の居館の牧城跡、戦国時代の牧之島城跡がある。

慶長七年(一六〇二)川中島四郡検地打立之帳(小柳文書)では「百八拾七石弐斗三升弐合 牧之島村」とある。元和八年(一六二二)松代領となる。

元和二年牧之島城は廃止となったが、長く領治の中心であったから物資の取引きが行われ、時に市が立てられていた。「大鋒院殿御事蹟続編稿」(真田文書)の正保四年(一六四七)霜月二五日の条によると、六斎市が立てられていたことがわかる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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