物品貨幣(読み)ぶっぴんかへい(その他表記)commodity money

日本大百科全書(ニッポニカ) 「物品貨幣」の意味・わかりやすい解説

物品貨幣
ぶっぴんかへい
commodity money

商品貨幣、貨物貨幣ともよばれる。紙幣信用貨幣などと区別して、それ自体が価値をもついわゆる実体貨幣を意味し、金属貨幣を典型とするという理解もあるが、狭義には、商品交換のきわめて未発達段階に、貨幣であると同時に商品として本来用途にも用いられた貝殻亀甲(きっこう)、塩、布、穀物家畜皮革などをさす。

[齊藤 正]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android