日本大百科全書(ニッポニカ)の解説
物品貨幣
ぶっぴんかへい
commodity money
商品貨幣、貨物貨幣ともよばれる。紙幣や信用貨幣などと区別して、それ自体が価値をもついわゆる実体貨幣を意味し、金属貨幣を典型とするという理解もあるが、狭義には、商品交換のきわめて未発達な段階に、貨幣であると同時に商品として本来の用途にも用いられた貝殻、亀甲(きっこう)、塩、布、穀物、家畜、皮革などをさす。
[齊藤 正]
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