精選版 日本国語大辞典 「物相・盛相」の意味・読み・例文・類語
もっ‐そう ‥サウ【物相・盛相】
〘名〙
① 飯を盛ってはかる器。ふつう円筒形の曲物で、これに飯を押し込んで型に抜き供する。多く寺院などで用いられる。また、近世の牢獄では、これに飯を盛り、抜かずにそのまま人別に供した。模相。〔東京教育大本下学集(室町中)〕
※多聞院日記‐天文一三年(1544)九月九日「行者飯をもっさうにて盛りて」
② (①から転じて) 目分量。
③ 「もっそうめし(物相飯)」の略。
④ 「もっそうあたま(物相頭)」の略。
⑤ (物相飯をあてがわれるところから。また一説に、物相頭をしているところからとも) 主に下僕など、人をあざけっていう語。
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