特称(読み)トクショウ

デジタル大辞泉 「特称」の意味・読み・例文・類語

とく‐しょう【特称】

特にそのものだけをいう呼び名。
論理学で、判断において主語外延一部に論及すること。→全称単称

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「特称」の意味・読み・例文・類語

とく‐しょう【特称】

〘名〙
① そのものだけにいう特別な呼び方。
※モダンガアルの研究(1927)〈片岡鉄兵モダン・ガールの研究「その、漠然たる一の型に対して『モダン・ガアル』といふ特称が誰かによって適用され」
② その主語のさし示す一部分についてだけあてはまる命題であること。多く、主語に「一二の」「或」などの語を冠せていう。
※致知啓蒙(1874)〈西周〉上「命題にては、明かに、全称〔 universal 〕と特称〔 particular 〕とを示すか為に、全称に、凡てのを用ひ、特称に或るを用ひ」

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