狂言袴(読み)キョウゲンバカマ

デジタル大辞泉 「狂言袴」の意味・読み・例文・類語

きょうげん‐ばかま〔キヤウゲン‐〕【狂言×袴】

狂言で、太郎冠者および商人百姓などの役のつける袴。紋散らし模様がある。半袴

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精選版 日本国語大辞典 「狂言袴」の意味・読み・例文・類語

きょうげん‐ばかまキャウゲン‥【狂言袴】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 狂言で、太郎冠者および商人、百姓など一般庶民層の人々のつける袴。紋尽くしの模様があり、狂言の明朗な感じを表わす。半袴。
    1. 狂言袴<b>①</b>
      狂言袴
    2. [初出の実例]「茶屋いでたちは、きゃうげんはかま、まへをとり、こしおび、へんとつ、づきん、あみがさのまへに、てぬぐひ、ふくめんのごとくつくるなり」(出典:虎明本狂言・煎物(室町末‐近世初))
  3. 高麗(こうらい)茶碗の雲鶴手の一つ。青磁風のねずみ色の地に花のような雲鶴丸紋がある筒茶碗で、狂言師の袴に似ていることからこの名があるといわれる。著名な作例として、浪花筒(銘)、挽木鞘(銘)などがある。
    1. [初出の実例]「休所持の茶碗にも、秘蔵の物には、茶巾、茶筌も相応の長短ありしなり。狂言ばかまには、穂の方は常のごとくにて、軸の方ばかり四歩長くして被用し也」(出典南方録(17C後)滅後)

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