狗吠(読み)クハイ

デジタル大辞泉 「狗吠」の意味・読み・例文・類語

く‐はい【××吠】

犬がほえること。また、その声。
「―夜をいましめて譙楼しょうろう午を報す」〈織田訳・花柳春話
《「史記」淮陰侯伝から。犬が飼い主以外にはほえるところから》主人にだけ仕えること。

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精選版 日本国語大辞典 「狗吠」の意味・読み・例文・類語

く‐はい【狗吠】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「く」は「狗」の呉音、「はい」は「吠」の漢音。「吠」を呉音で「くばい」とも )
  2. 犬がほえること。また、その声。こうはい。くべい。
    1. [初出の実例]「如此則猨臂比肩於門欄。狗吠休警於州壊」(出典本朝文粋(1060頃)二・意見十二箇条〈三善清行〉)
    2. [その他の文献]〔孟子‐公孫丑上〕
  3. ( 「史記‐淮陰侯伝」の「跖之狗吠堯、堯非不仁、狗固吠其主」から ) 犬が飼主以外の人を怪しんでほえることから転じて、人がその主人だけにつかえることのたとえ。

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普及版 字通 「狗吠」の読み・字形・画数・意味

【狗吠】くばい

犬の声。晋・陶潜〔園田の居に帰る〕詩 狗は吠ゆ、深の中 は鳴く、桑樹の(いただき)

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