狩尾神社(読み)かりおじんじや

日本歴史地名大系 「狩尾神社」の解説

狩尾神社
かりおじんじや

[現在地名]芦屋町山鹿

山鹿やまがの北部、狩尾岬にあり、狩尾社・狩尾宮・狩尾大明神ともいった(「太宰管内志」など)。大己貴命・天児屋根命・国常立命・手力雄命を祀り、旧郷社。古くはしま郷の総社とされ(続風土記)近世には山鹿村(山鹿魚町を含む)柏原かしばら浦の産土神で、神職は波多野氏が世襲した(「続風土記拾遺」など)。山城国石清水いわしみず八幡宮の摂社狩尾神社(現京都府八幡市)の分霊を勧請したともいわれ、大己貴命(大国主命)は石清水(男山)の地主神という(続風土記)中世には山鹿城主麻生氏の崇敬が厚く、谷口飛騨守鎮就(麻生元重の臣)が大願主となった弘治四年(一五五八)の再興棟札が残されていた(続風土記拾遺・太宰管内志・明治神社誌料)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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