狩屋原村(読み)かりやばらむら

日本歴史地名大系 「狩屋原村」の解説

狩屋原村
かりやばらむら

[現在地名]日南町福寿実ふくすみ

小原こばら川の支流で南流する佐木谷さぎだに(狩屋原川ともいう)最上流部の谷間に開けた村。南は潤谷うりだに村、北は山越え折渡おりわたり村に至る。狩矢原とも記す(「在方諸事控」弘化三年一〇月四日条)。安永七年(一七七八)大内谷おおうちだに村の長右衛門は米子城下の現銀屋七右衛門から二貫六〇〇匁で当地を買取り、開拓を行ったという(日野郡史)。「在方諸事控」文化一四年(一八一七)二月一〇日条・二七日条によると初め当村は潤谷村に属し、本村から一里の距離にあって「潤谷村・矢原村之間狩屋原と申場所」と記されたが、長右衛門の子長八が新田村として分村を願出て、これを認められている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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