鬼貫(おにつら)の俳論書。上下二巻。1718年(享保3)58歳のおりに刊行した。当時の代表的な歌学者有賀長伯(あるがちょうはく)が序を、大徳寺273世の巨妙子義統(きょみょうしぎとう)が跋(ばつ)を書いている。彼らとの交流は、鬼貫の俳諧(はいかい)、俳論に大きな影響を与えている。「まことの外(ほか)に俳諧なし」との鬼貫の有名なことばがみえるのが本書である。上巻では、その「まこと」論を中心とした俳論、俳諧作法論が展開されており、下巻では、本意本情論を視座としつつ、鬼貫の目でとらえた四季の美の諸相、および年中行事に対する随想、それに「旅」「恋」「祝」の随感が、感性豊かな文体でつづられている。
[復本一郎]
『復本一郎著『鬼貫の「独ごと」全訳注』(講談社学術文庫)』
初冠,加冠,烏帽子着ともいう。男子が成人し,髪形,服装を改め,初めて冠をつける儀式。元服の時期は一定しなかったが,11歳から 17歳の間に行われた。儀式は時代,身分などによって異なり,平安時代には髪を...