独活の大木(読み)ウドノタイボク

デジタル大辞泉 「独活の大木」の意味・読み・例文・類語

独活うど大木たいぼく

ウドの茎は木のように長くなるが、柔らかくて材としては使えないところから》からだばかり大きくて役に立たない人のたとえ。
[類語]脛脛すねはぎの伸びた奴

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精選版 日本国語大辞典 「独活の大木」の意味・読み・例文・類語

うど【独活】 の 大木(たいぼく)

  1. ウドは茎が長大に生長するが柔らかくて役に立たないことから、身体ばかり大きくて、ものの役に立たない人のたとえ。
    1. [初出の実例]「赤面して畳の端(へり)をむしり、人なかに赤恥をかきて笑はるるなり。まことに独活(ウド)大木(タイボク)」(出典仮名草子浮世物語(1665頃)三)

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ことわざを知る辞典 「独活の大木」の解説

独活の大木

身体ばかり大きくて、役に立たない人のたとえ。

[使用例] お気の毒様なこったが、独活の大木は役にたたない、山椒は小粒で珍重される[樋口一葉*わかれ道|1896]

[解説] ウドは若い茎を食用にしますが、そのまま採らずにおくと樹木のように成長します。しかし、大きくなったウドは食べられず、また、建材や薪にもできません。なお、「うど」は空洞のことで、空洞のある木はいくら大木になっても柱には使えないから、とする説もあります。

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