山椒

  • さんしょ
  • さんしょう
  • さんしょう ‥セウ
  • さんしょう〔セウ〕
  • サンショ)
  • 山×椒
  • 山椒 (サンショウ・ハジカミ
  • 山椒 (ハジカミ)
  • 香辛料

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

ミカン科の落葉低木。若葉は「木の芽」とも呼ばれて薬味田楽に利用される。実や皮は香辛料に使われ、葉や実は佃煮(つくだに)にもなる。胃腸の働きを整える作用があるとされ、正月のとそにも含まれている。

(2010-05-10 朝日新聞 朝刊 栃木全県 1地方)

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デジタル大辞泉の解説

ミカン科の落葉低木。山地に自生。葉の付け根に一対ずつとげがある。葉は長卵形の小葉からなる羽状複葉。雌雄異株で、春、黄緑色の小花を密生する。実は赤く熟し、黒色の種が現れる。若芽を「木の芽」といい食用に、実を香辛料に、果皮を漢方で健胃薬・回虫駆除薬にし、材ですりこぎを作る。はじかみ。 芽=春 花=夏 実=秋》「摺鉢(すりばち)は膝でおさへて―の芽/時彦」
さんしょう(山椒)」の音変化。

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漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典の解説

漢方薬に用いる生薬(しょうやく)の一つ。ミカン科サンショウなどの種子を取り除いた果皮。蜀椒(しょくしょう)ともいう。健胃整腸回虫駆除鎮痛などの作用がある。胃下垂胃アトニー便秘に効く大建中湯(だいけんちゅうとう)神経痛腹痛胃炎に効く当帰湯(とうきとう)などに含まれる。

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大辞林 第三版の解説

さんしょう山椒
ミカン科の落葉低木。山中に自生し、また栽植される。枝にはとげがあり、葉は羽状複葉。雌雄異株。春、枝先に緑黄色の小花を密につける。果実は赤熟し、裂開して黒い種子を現す。若葉は香気が強く、「木の芽」といい、香味料にする。果実は香辛料にするほか、健胃・回虫駆除などの薬用。また、材はすりこ木にする。さんしょ。はじかみ。 山椒の花[季] 春。山椒の実[季]

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 「さんしょう(山椒)」の変化した語。〔東寺百合文書‐を・宝徳三年(1451)一〇月七日・上久世庄華蔵庵雑具以下目録〕
[補注]「さんしょ」の子見出し項目は「さんしょう(山椒)」の項にまとめた。
〘名〙
① ミカン科の落葉低木。各地の山地に生え、人家にも植えられる。幹は高さ約三メートルになり、全体に独特の芳香がある。葉は互生し一一~一九個の小葉からなる奇数羽状複葉。各小葉は長さ一~三・五センチメートルの卵形または狭長卵形で縁に鈍い鋸歯(きょし)があり、葉柄の基部の両側に一対のとげがある。雌雄異株。春、小枝の先端に五弁で淡黄緑色の小花を多数密生してつける。果実は球形で表面がざらつき紅熟する。種子は黒色。果実は香辛料にされ、漢方で蜀椒(しょくしょう)といい、健胃、整腸、回虫駆除薬に用いる。若葉は木の芽和えや木の芽田楽とし、材はすりこぎなどに用いる。漢名、蜀椒。はじかみ。
▼さんしょうの芽 《季・春》
▼さんしょうの花 《季・夏》
▼さんしょうの実 《季・秋》
※東寺百合文書‐を・応永二六年(1419)七月二日・食器食物等料足注文「三文 さんせう」
※雑俳・川傍柳(1780‐83)初「腹さんざ喰て山椒の方がゑゑ」
③ (「椒」は山の頂上の意) 山頂をいう。山のいただき。
※菅家文草(900頃)五・早春侍内宴、同賦開春楽「縦使春声天地満、不万歳報山椒」 〔漢武帝‐李夫人賦〕
[補注](①について) 初め「ハジカミ」と呼ばれたが、同味のショウガが伝来すると、それを「クレノハジカミ」と呼び、サンショウは「ナルハジカミ」「フサハジカミ」と呼んで区別するようになった。

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