独道中五十三駅(読み)ひとりたびごじゅうさんつぎ

精選版 日本国語大辞典 「独道中五十三駅」の意味・読み・例文・類語

ひとりたびごじゅうさんつぎ‥ゴジフサンつぎ【独道中五十三駅】

  1. 歌舞伎脚本。時代世話物。六幕。四世鶴屋南北作。文政一〇年(一八二七江戸河原崎座初演。亀山のかたき討ち、由留木家のお家騒動、白井権八お半長右衛門などに、「膝栗毛」の彌次・喜多点綴し、四幕目に岡崎化け猫の怪を取り入れた夏狂言通称「岡崎の猫」。

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歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「独道中五十三駅」の解説

独道中五十三駅
ひとりたび ごじゅうさんつぎ

歌舞伎・浄瑠璃外題
作者
鶴屋南北(4代) ほか
初演
文政10.閏6(江戸・河原崎座)

出典 日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の独道中五十三駅の言及

【東海道中膝栗毛】より

…【神保 五弥】
[膝栗毛物]
 滑稽本《東海道中膝栗毛》を原拠とする演劇,音曲,映画などの一系統。歌舞伎では1827年(文政10)6月江戸河原崎座初演の4世鶴屋南北作《独道中(ひとりたび)五十三駅(つぎ)》が,その趣向をかりた最初の作品。以後多くの作品が上演されたが,1928年8月東京歌舞伎座初演の《東海道中膝栗毛》がもっとも有名。…

【猫騒動物】より

…古くは1740年(元文5)4月大坂竹本座初演,文耕堂,千前軒,三好松洛ら合作の人形浄瑠璃《今川本領猫魔館(いまがわほんりようねこまたやかた)》があり,今川家のお家騒動に怪猫を配している。歌舞伎では1827年(文政10)6月江戸河原崎座,4世鶴屋南北作《独道中五十三駅(ひとりたびごじゆうさんつぎ)》が有名。十二単衣を着た怪猫が,行灯の油をなめる。…

※「独道中五十三駅」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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