狭間貝塚
はざまかいづか
[現在地名]潮来町潮来
北利根川支谷に臨む台地先端近くにある。大正四年(一九一五)に紹介されて以来、行方台地最東南端の縄文早期の貝塚として重要視され、昭和四三年(一九六八)発掘調査が行われた。貝層は北から南にわずかに傾斜するローム層の基盤に沿って北手の高い個所から構成されたらしく、斜めに傾く層序がみられる。マガキ、ハマグリを主体とする鹹水貝塚でオオヘビガイ、ウミニナ、ツメタガイなど二一種類の貝類、サメ、マグロ、スズキ、マダイなどの魚類、イノシシ、シカ、イルカなどの動物の骨が出土している。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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