狭鰭類(読み)きょうきるい

日本大百科全書(ニッポニカ) 「狭鰭類」の意味・わかりやすい解説

狭鰭類
きょうきるい
[学] Stenopterygii

硬骨魚綱Osteichthyes、条鰭(じょうき)亜綱Actinopterygii、新鰭区Neopterygii、真骨亜区Teleostei、正真骨下区Euteleostei、狭鰭上目に属する魚類の総称。ワニトカゲギス目Stomiiformesのみを含む。ヨコエソ亜目とギンハダカ亜目を設け、ヨコエソ亜目にはヨコエソ科とムネエソ科を、ギンハダカ亜目にはホウライエソ科、ワニトカゲギス科、ホテイエソ科、ミツマタヤリウオ科など7科を含む、53属約390種に分類される。ホウライエソ科、ホテイエソ科などの6科を亜科のレベルに置く説もある。ワニトカゲギス目はサケ目の原始的な特徴を残し、サケ目に入れられていたこともある。体に発光器があり、多くの種では下あごにひげがある。口は大きくて目の後方まで開き、上あごは歯の生えた前上顎骨(ぜんじょうがくこつ)と主上顎骨で形成される。鱗(うろこ)はないか、円鱗(えんりん)で脱落しやすい。ほとんどの種は暗褐色または黒色で、熱帯から温帯海域の深海にすむ。

[尼岡邦夫 2015年9月15日]

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