猛る(読み)タケル

デジタル大辞泉 「猛る」の意味・読み・例文・類語

たけ・る【猛る】

[動ラ五(四)]
荒々しく行動する。激しく荒れる。暴れる。「―・る馬を押さえる」「海が―・る」
興奮して、早くそのことをしようとする。荒々しい気持ちになる。「―・る心を抑える」
[類語]逸る奮う気負う急き込む勇み立つ奮い立つ勇む

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「猛る」の意味・読み・例文・類語

たけ・る【猛】

  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙
  2. 荒々しく行動する。たけだけしくふるまう。あばれる。
    1. [初出の実例]「時に水風例よりも猛りて白砂霧の如くに立つ」(出典:海道記(1223頃)菊川より手越)
    2. 「犬は猛(タケ)ッてワンワンと」(出典:滑稽本・七偏人(1857‐63)三)
  3. 腹を立てる。おこる。
    1. [初出の実例]「内の山の神が聞いたらば、たけたけたけりやろものを」(出典:歌謡・松の葉(1703)一・しもさほそり)
  4. 感情が高ぶる。興奮する。特に、色情を催して興奮する。
    1. [初出の実例]「瑞江(みつのえ)の浦嶋の子、舟に乗りて釣す。遂に大亀(かはかめ)を得たり。便に女(をとめ)に化為(な)る。是に、浦嶋子、感(タケリ)て婦に為」(出典:日本書紀(720)雄略二二年七月(前田本訓))

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