デジタル大辞泉 「勇む」の意味・読み・例文・類語 いさ・む【勇む】 [動マ五(四)]心が奮いたつ。勇気が沸き起こる。はりきる。「―・んで試合に臨む」「喜び―・む」[動マ下二]1 励ます。元気づける。「(延寿・大炊ガ)あまりに怯おくれたれば、―・むるなり」〈古活字本平治・中〉2 慰める。「詩人を―・め、愁人しうじん(=風流人)を慰いす」〈酒に梅(芭蕉)〉[類語]逸る・奮う・気負う・急き込む・勇み立つ・奮い立つ・猛る 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「勇む」の意味・読み・例文・類語 いさ・む【勇】 [ 1 ] 〘 自動詞 マ行四段活用 〙 ( 「いさ」は「いさな(鯨)」「いさまし(勇)」などの「いさ」と同語源 )① 心が奮い勇気がわく。気負ってはやり立つ。勢い込む。[初出の実例]「伊佐美(イサミ)たる 猛き軍卒(いくさ)と ねぎたまひ」(出典:万葉集(8C後)二〇・四三三一)「タケク isameru(イサメル) ツワモノ ドモ」(出典:日葡辞書(1603‐04))② 馬がいななく。武士の言葉で「いななく」の「なく」が、「泣く」に通じるのを忌んでいう。③ 水戦で、貝を吹き鳴らす。[ 2 ] 〘 他動詞 マ行下二段活用 〙 ⇒いさめる(勇) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例