猪山城(読み)いのやまじよう

日本歴史地名大系 「猪山城」の解説

猪山城
いのやまじよう

現徳島城跡のしろ山山頂付近にあったと推定される中世城郭。渭山いのやま城・渭津いのつ城・徳島城などともよばれる。築城の時期は不明。承久の乱の功により富田とみだ庄の地頭となった伊予得能(河野)通純により築かれたとも、至徳二年(一三八五)細川頼之が築いたともいわれるが、いずれも根拠はない。永禄年間(一五五八―七〇)には切幡きりはた(現市場町)城主森飛騨守が番手を置いてこの城を守らせていたという(城跡記・阿波志)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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