猪谷六合雄（読み）イガヤ クニオ

20世紀日本人名事典

猪谷 六合雄
イガヤ クニオ

昭和期のスキー指導者 日本職業スキー教師協会名誉顧問・元会長。 日本スキー界の草分け。

生年

明治23(1890)年5月5日

没年

昭和61(1986)年1月10日

出生地

群馬県赤城

学歴〔年〕

館林中学中退

経歴

大正3年よりスキーを始め、その魅力にとりつかれる。9年家業の旅館業を継ぐが、雪を求めて樺太、北海道を転々、行く先々で自力で住む小屋を建て練習用シャンシェを作って滑った。昭和4年千島の国後島に転居、その後赤城、乗鞍を経て、24年より志賀高原に定住、のち丸池スキー場マネージャーを務めた。また息子の千春と共に独自の回転術を編み出し、千春を冬季オリンピック日本初のメダリスト(銀メダル)に育てあげたほか、スキー学校教師として多くの優秀選手を育成するなど、日本スキー界の発展に貢献した。「雪に生きる」「雪に生きた八十年」「スキー」などの著書がある。

出典　日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」（2004年刊）

デジタル版 日本人名大辞典+Plus

猪谷六合雄 いがや-くにお

1890－1986　昭和時代のスキー指導者。
明治23年5月5日生まれ。群馬県赤城の旅館業の家に生まれる。長男千春に3歳からスキーをおしえ,冬季オリンピック日本初の銀メダリストにそだてた。志賀高原などのゲレンデを開発,またスキーの締め具など用具の改善にも尽力。昭和61年1月10日死去。95歳。館林中学中退。著作に「雪に生きる」など。

出典　講談社