群馬県中東部、勢多郡(せたぐん)にあった旧村名(赤城村(むら))。現在は渋川市(しぶかわし)の北東部を占める地域。2006年渋川市に合併。旧村域は赤城山の西斜面を占め、西境は利根(とね)川となる。養豚などの畜産、コンニャク栽培を主とする農村で、近年はイチゴ、リンゴなどの観光農園もつくられている。江戸時代、前橋城下と沼田城下を結んだ沼田街道は、JR上越線よりも高位斜面を通り、溝呂木(みぞろぎ)は宿場であった。国道353号が通じ、関越(かんえつ)自動車道赤城インターチェンジがある。上三原田(かみみはらた)の歌舞伎(かぶき)舞台は国の重要有形民俗文化財で、津久田(つくだ)の人形舞台と人形、宮田不動尊の石造不動明王立像(国指定重要文化財)、滝沢石器時代遺跡などの文化財に富む。敷島のキンメイチクは国の天然記念物。
[村木定雄]
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…5万年ほど前に小カルデラが形成され,4万年前,溶岩円頂丘が形成される前に鹿沼土と呼ばれ盆栽に広く用いられる鹿沼降下軽石が小カルデラから噴出した。1万年前の小沼をつくった爆裂活動以後,目立った活動はないが12世紀に噴火したという記録が《吾妻鏡》に〈上野国赤城岳焼〉として記されている。小カルデラから流出する火口瀬粕川,深山(みやま)川をはじめ,荒砥川,白川,深沢川などの放射谷が山体を深く浸食している。…
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[第1次大戦後]
戦後,ワシントン条約で戦艦,巡洋艦などの主力艦の保有制限が定められ,主力艦のあるものは建造途中で空母に改造された。日本の赤城(約2万7000トン),加賀(約2万7000トン),アメリカのレキシントンLexington(約3万6000トン),サラトガSaratoga(約3万6000トン)などがそれであるが,空母の実用価値についての評価はまだ低く,主力艦隊の補助的役割しか期待されなかった。しかし航空機の急速な発達につれて,主力艦の洋上決戦に先立って,空母搭載機による遠距離先制攻撃で敵艦隊の戦力減殺を図り,艦隊決戦を有利に導こうとする構想が醸成され,これらの空母は,運用実績をもとに幾多の改造を重ねて,しだいに内容の充実した実用空母となっていった。…
※「赤城」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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