むし‐パン【蒸パン】
- 〘 名詞 〙 ( パンは[ポルトガル語] pão ) 調味して練った小麦粉に、イーストまたはふくらし粉を加えて蒸し上げたパン。
- [初出の実例]「数寄屋橋の上で餓え死しかかったところを、梢の恵んでくれた一袋の蒸しパンで生命をとり戻した人間だった」(出典:君の名は(1952‐54)〈菊田一夫〉四)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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蒸しパン
むしぱん
生地(きじ)をスチームで加熱して膨らませ、デンプンを糊化(こか)したパン。古くから中国にある饅頭(まんとう)、アメリカの家庭でつくるスチームド・ブレッドは同類である。パン用酵母を用いるものと、ふくらし粉によるものがある。蒸しパンの中に餡(あん)を入れたものは日本では和菓子の「まんじゅう」で「むしまんじゅう」とよばれ、玄米パンとして売られるパンも蒸しパンであることが多い。固くなっても蒸し直せるので便利である。
[阿久津正蔵]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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出典 講談社和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の蒸しパンの言及
【パン】より
…中尾佐助の《料理の起源》によると,ユーラシア大陸でのパン類の分布は次のようなものである。中国の麦作地帯である華北平野では,発酵蒸しパンのマントウと無発酵・発酵の両方が混在するピン(餅)類がある。ピンは,小麦粉をこねて,焼いたり,蒸したり,煮たり,油で揚げたりしたものの総称である。…
※「蒸しパン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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