玄英寺
げんえいじ
[現在地名]貴志川町上野山
御茶屋御殿山の南麓に位置し、前田池の南東側にある。日正山と号し、天台宗。本尊は聖観音。元和九年(一六二三)和歌山藩国家老であった三浦長門守為春が、父正木左近大夫邦時(法号観斎雄芳玄英、諡号了法院日正居士)の追福のために一寺を建立、了法寺と名付けたのに始まる。しかし了法寺は慶安三年(一六五〇)に名草郡坂田村(現和歌山市)の浄土寺跡に移されることとなり、当寺は正木邦時の法号をとった玄英寺として寺基を継ぐこととなったという。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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