新撰 芸能人物事典 明治~平成 「玉城盛義」の解説
玉城 盛義
タマグスク セイギ
- 職業
- 琉球舞踊家
- 別名
- 童名=加那
- 生年月日
- 明治22年 12月20日
- 出生地
- 沖縄県那覇市下泉町
- 経歴
- 明治27年6歳の時、仲毛芝居で「大川敵討」の若按司役で初舞台を踏む。39年17歳で叔父の玉城盛重から組踊の指導を受ける。女形としてまた二枚目として中座に出演。大正3年中座の「奥山の牡丹」で一躍名をあげる。一方、琉球舞踊の稽古所を開き、辻町の遊女たちの舞踊の指導にも当たる。10年琉球舞踊団を結成して大阪やハワイで公演。昭和7年高安高俊らと劇団「真楽座」を創立。11年琉球芸能の東京公演に参加、組踊「銘刈子」を演じて注目を集める。戦後は梅劇団の副団長として活躍。27年那覇市に舞踊研究所を開設。玉城流・玉扇会をつくって門下の育成に尽力。また多くの創作をも手がけ作品に「戻り駕」「王女と犬太郎」「中城落城」の振付けなどがある。無口で万事控え目な人柄で「玉城のターリー(だんなさま)」と敬称された。42年琉球政府から組踊技能保持者に認定された。上間郁子ら多くの女優や舞踊家を育て玉城流を最大の流儀に育てあげた。
- 受賞
- 勲五等瑞宝章〔昭和44年〕 芸術祭奨励賞・舞踊〔昭和53年〕「銘刈子」「女物狂」
- 没年月日
- 昭和46年 12月19日 (1971年)
- 親族
- 叔父=玉城 盛重
出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報