玉敷神社(読み)たましきじんじゃ

精選版 日本国語大辞典 「玉敷神社」の意味・読み・例文・類語

たましき‐じんじゃ【玉敷神社】

埼玉県北埼玉郡騎西(きさい)町にある神社。旧県社。祭神大己貴命(おおなむちのみこと)、天照大神ほか四柱。成務天皇六年に武蔵国造兄多毛比命(えたもひのみこと)出雲大社を勧請したとも、大宝三年(七〇三)多治比真人三宅麻呂がまつったとも伝えられる。久伊豆(ひさいず)大明神。騎西の明神様。

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日本歴史地名大系 「玉敷神社」の解説

玉敷神社
たましきじんじや

[現在地名]騎西町騎西

騎西の北西部に鎮座。「延喜式」神名帳登載の埼玉郡玉敷神社に比定される。祭神は大己貴命。旧県社。摂社に同じく式内社に比定される宮目みやめ神社がある。享保年間(一七一六―三六)当社神主河野長門が著した「要用集」によると、当初正能しようのう村にあったが、上杉謙信私市きさい城攻略の際炎上して城の大手門近くに移った。その後城内で出火があったため現在地、つまり宮目神社境内に移転したという。

江戸時代は久伊豆ひさいず神社と号するが、玉敷の社名が消滅したのではなく、文化一〇年(一八一三)の本殿幣殿再建寄附金連名簿(玉敷神社文書)には埼玉郡総鎮守勅願所玉敷神社正一位久伊豆明神郡中大総社とある。騎西領の総鎮守であった。

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