日本歴史地名大系 「王ヶ鼻」の解説 王ヶ鼻おうがはな 長野県:松本市王ヶ鼻松本市の東方にある筑摩(ちくま)山脈は、南は塩尻(しおじり)市の東山から、北は東筑摩郡坂井(さかい)村・麻績(おみ)村の聖(ひじり)山(一四四七メートル)に至る約四〇キロの山地で、その中央にあたる所に美ヶ原(うつくしがはら)高原がある。王ヶ鼻はその高原の西の突端にあり、松本方面からみると巨人の鼻のごとくで、あたかも筑摩山脈の主峰の観がある。山頂の平の平均標高は約二〇〇〇メートルで、最高部の王(おう)ヶ頭(とう)は二〇三四メートルである。現在八ヶ岳中信高原国定公園に指定され、中部諸山岳の展望台として知られている。第三紀末から第四紀にかけて成立した比較的古い火山が、その後の浸食によって平坦な美ヶ原高原の台地に変じたと考えられている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by