ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「王鴻緒」の意味・わかりやすい解説
王鴻緒
おうこうしょ
Wang Hong-xu; Wang Hung-hsü
[没]雍正1(1723)
中国,清初の学者,政治家。婁県 (江蘇省松江県) の人。字は季友。号は儼斎,横雲山人。康煕 12 (1673) 年の進士。翰林院編修から侍講となり,同 21年明史編纂の総裁となる。のち収賄事件で失脚したが,やがて工部尚書に返り咲き,同 47年戸部尚書となった。しかしまもなく皇子の擁立運動に巻込まれて引退し,郷里にあって明史の編修に従事し,雍正1 (1723) 年『明史稿』 (310巻) を完成した。
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