日本歴史地名大系 「玖島村」の解説
玖島村
くじまむら
御時」とあり、周防前司藤原親実が厳島社神主になった承久三年(一二二一)頃から当地は厳島社領であったことがわかる。なお当地の旧族小田氏の先祖楢原氏(奈良原とも書き隠岐氏とも関係がある)は代々同郷の公文職(刀禰)を勤めていた(同文書)。現在の字
天文一〇年(一五四一)厳島社神主藤原家の断絶後は大内氏・陶氏の支配地となった。同二一年一二月七日付久島郷所当注文(同文書)は「御神領山里久嶋郷」と記し、久島郷は一〇〇貫文の地で、うち刀禰給分二貫五〇〇文をはじめ八幡領祭田・大歳之御神領・
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報