日本歴史地名大系 「玖波村」の解説
玖波村
くばむら
- 広島県:大竹市
- 玖波村
応安四年(一三七一)の今川了俊の「道ゆきぶり」にみえる「つは」は当地のことで、周防秋穂八幡宮旧記(山口県吉敷郡秋穂町秋穂正八幡宮蔵)の応仁元年(一四六七)の記事に「久波津問丸」とあり、当時問丸のあったことがわかる。「中書家久公御上京日記」の天正三年(一五七五)三月二三日の記事に「くはたとて町立有、是ハ舟を作所也、作おろさるゝ舟五拾二艘かハらはかりをすえ置たるハ数をしらす」とあり、当地は「くはた」と記され、船造りが盛んであった様子を伝える。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報