下之町(読み)シモノチョウ

デジタル大辞泉 「下之町」の意味・読み・例文・類語

しも‐の‐ちょう〔‐チヤウ〕【下之町】

京都、島原遊郭内の町名。遊郭の西北の隅に位置する。

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日本歴史地名大系 「下之町」の解説

下之町
しものちよう

[現在地名]沼田市 下之町

本町ほんちよう通の西部。なか町の西にあり、西はふくろ町、南は坊新田ぼうしんでん町・鍛冶かじ町。延宝五年(一六七七)には袋町と合せて屋敷数三五筆(「城下絵図」高橋家蔵)。「沼田町記」延享五年(一七四八)写分では高四〇二石余、東西八〇間余で、袋町と合せて町家数五一・人数三一五。八日・二四日が当町の市立て日。鍛冶町通辻北側に天王石がある。中町に移る以前の天王宮(須賀神社)旧跡で市神を祀ったところとされ、近世、中町天王宮の祭日には神輿を置く仮宮が設けられた。大手通との角には検断の勅使河原家があった。元治元年(一八六四)当町から出火し、沼田城下全域に及ぶほどの大火となった。


下之町
しものちよう

上京区御前通下立売下ル

町の中央を南北に御前おんまえ(旧西大宮大路)通り、北は下立売しもたちうり通、南は丸太町まるたまち通。御前通以東は、平安京大内裏「内匠寮」の西の跡地で、その南端付近に西側の四門の一つ「藻壁門」があった(「拾芥抄」宮城指図)。御前通以西は大部分が幅一二丈(約三六メートル)西大宮大路にしおおみやおおじの地で、わずかに西端部が、平安京条坊の右京一条二坊二保三町の東南隅から同四町にあたり、官衙町の一つ「右近衛町」から「井殿」の地で、南側は中御門大路(「拾芥抄」西京図)

寛文後期の洛中洛外之絵図に「下町」とある。


下之町
しものちよう

[現在地名]岡山市表町おもてちよう二丁目

内堀と中堀に囲まれた郭内商業地域の町。南北に通る山陽道の両側町で、北は中之町、南はさかえ町。寛永城下絵図に町名がみえ、南北一〇五間。「備陽国誌」によると古名は恵比須えびす町。恵比須の祠があったことによるという(吉備温故秘録)。成立は宇喜多氏時代と思われる。貞享元年(一六八四)の岡山町中御検地畝高地子帳によると町域は一町三反余で、徳米三四石余・口米六斗余。近世初期の区分では内町(市政提要)、中期以降は中組の中町(岡山市史)。山陽道沿い西側に下之町本陣がある。東側北の角から二軒目に摂津屋敷とよばれた呉服商魚屋九郎右衛門の屋敷があった。


下之町
しものちよう

[現在地名]松本市あさひ二丁目

天白てんぱく町・中之なかの町・東之ひがしの町と一連の町。前記の町におくれ幕末期につくられた町で、かみしも町・下下しもしもノ町と通りが東西に分けられている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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