珍宝島(読み)ちんぽうとう

共同通信ニュース用語解説 「珍宝島」の解説

珍宝島

ロシア極東と中国の国境地帯を流れるアムール川支流に位置する面積1平方キロに満たない小島。現在は中国領だが、ロシアではダマンスキー島と呼ばれる。領有権を巡り1969年3月2日と同15日、ソ連と中国が軍事衝突し、その後の国境紛争の引き金となった。どちらが先に攻撃を仕掛けたかや戦死者数など、中ロの見解には食い違いもある。(ウラジオストク共同)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「珍宝島」の意味・わかりやすい解説

珍宝島
ちんほうとう / チェンパオタオ

中国東北部、ロシアとの東部国境を流れるウスリー川川中島一つ。ロシア名ダマンスキーДаманский/Damanskiy島。黒竜江省虎林(こりん/フーリン)市に属する。面積0.7平方キロメートル。1969年3月、中ソ国境紛争の最初の武力衝突が発生した地。

[河野通博]

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旺文社世界史事典 三訂版 「珍宝島」の解説

珍宝島
ちんぽうとう

1969年3月,中ソ両軍が衝突した,ウスリー江の島。ダマンスキー島とも呼ばれる
1956年以来,中ソ両国の対立が始まり,国境をめぐる対立も60年代以降に頻発するようになった。1969年3月には,ウスリー江にあるこの島の帰属をめぐり,両国間に武力衝突事件が起こった。なお,珍宝島は,1988年の中ソ国境交渉で,中国に移管された。

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