現物給付(読み)ゲンブツキュウフ

デジタル大辞泉 「現物給付」の意味・読み・例文・類語

げんぶつ‐きゅうふ〔‐キフフ〕【現物給付】

社会保障給付の一。医療保険における療養給付社会福祉の各種対人サービスなど、金銭以外の方法提供されるもの。

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精選版 日本国語大辞典 「現物給付」の意味・読み・例文・類語

げんぶつ‐きゅうふ‥キフフ【現物給付】

  1. 〘 名詞 〙 社会保障制度における給付のうち医療サービス福祉サービスの提供など、金銭以外の方法で行なわれるもの。
    1. [初出の実例]「『現物給付』とは、物品の給付又は貸与、医療の給付〈略〉その他金銭給付以外の方法で保護を行うことをいう」(出典:生活保護法(1950)六条)

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保険基礎用語集 「現物給付」の解説

現物給付

保険給付は通常金銭給付(現金給付ともいう)によることが多いが、保険を政策手段として利用する社会保険では金銭給付にかえて現物またほサービスによる給付が行われます。

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世界大百科事典(旧版)内の現物給付の言及

【医療保険】より


【保険の給付と患者負担】
 平常から保険料を納付しておくことによって,被保険者またはその家族は病気や出産の際に保険給付をうけることができる。一般的には医療の給付は定められた医療機関で現物給付(医療そのもの)をうけるのであって,医療に要した費用を後で給付する現金給付は例外的といってよい。現物給付の場合には,被保険者・家族は定められた医療機関で保険医療をうけるが,それに要した診療料金は保険制度が事後にその医療機関に支払って決済する。…

【社会保険給付】より

…給付の種類は,発生した保険事故の種類によって,疾病給付,出産給付,老齢給付,遺族給付,障害給付,失業給付,業務災害給付ならびに医療に分けられ,一部の国では介護を独立の給付にしている。また,給付の形態により現金給付と現物給付が区別される。現金給付の大部分は,保険事故の発生によって喪失した所得を補うための所得保障給付であり,現物給付の代表的なものは医療である。…

※「現物給付」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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