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社会保険 しゃかいほけん social insurance

翻訳|social insurance

11件 の用語解説(社会保険の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

社会保険
しゃかいほけん
social insurance

社会構成員の生活を保障するため,疾病,死亡,老齢,失業などによる困窮を救済するために,政府など公的部門が一定基準による給付を行なうための保険。したがって集団保険であること,公的保険であること,強制保険であることにその特色がみられる。

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知恵蔵2015の解説

社会保険

社会保障制度の基本的な仕組み。社会保険は保険料を財源として保険技術を用いて給付を行う方式で、国や公的な団体を保険者とし、被保険者は強制加入となる。年金や医療、介護の保険が典型的な例。社会扶助は税を財源にし、国や地方の施策として現金やサービスを提供する。生活保護がこれに当たる。西欧諸国の福祉政策に影響を与えた英国のベバリッジ報告(1942年)は、社会保険を主要手段とし、資力調査がありスティグマ(汚名)がつきまとう社会扶助は補助的手段とするよう提唱。日本の社会保障の基本となった50年の社会保障制度審議会勧告も「自主的責任」を強調して、社会保険中心主義を打ち出している。

(梶本章 朝日新聞記者 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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デジタル大辞泉の解説

しゃかい‐ほけん〔シヤクワイ‐〕【社会保険】

国民の生活保障のため、疾病・老齢・負傷・失業・死亡など生活を脅かす事由が発生したとき、一定基準の給付を行う保険。医療保険労働者災害補償保険雇用保険介護保険年金保険など。
民間企業の従業員や日雇い労働者が加入する、健康保険および厚生年金保険を総称した俗称。社保。

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百科事典マイペディアの解説

社会保険【しゃかいほけん】

社会を構成する人々に一般的におこる可能性のある保険事故によって,その人々の健康や生活の不安や破綻を防ぐために,社会的(公的)責任において制度化された強制保険。日本の社会保障制度における中核的制度。

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ビジネス用語集の解説

社会保険

社会保険とは、病気・老齢・出産・失業・死亡などの
生活の急激な変化が発生した場合に、
一定基準の給付を行う公的な保険制度のことをいいます。

社会保険には、医療保険年金保険雇用保険労働者災害補償保険の4種類があります。

医療保険には国民健康保険健康保険の2種類があり、
また年金保険には国民年金厚生年金の2種類があります。

労働者災害補償保険については、
事業主・会社が保険料を全額負担する仕組みとなっています。

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農林水産関係用語集の解説

社会保険

国民年金や厚生年金などの「年金保険」及び国民健康保険や健康保険などの「医療保険」の総称。(⇔労働保険
農業において従業員を雇用する場合、厚生年金及び健康保険の適用は、
[1] 個人経営は雇用人数にかかわらず任意適用事業所
[2] 法人経営は雇用人数にかかわらず強制適用事業所
となる。
保険料は事業主と被保険者(従業員)が折半して負担する。

出典|農林水産省
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保険基礎用語集の解説

社会保険

社会政策上の目的を達成するための保険を指します。

出典|みんなの生命保険アドバイザー
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ナビゲート ビジネス基本用語集の解説

社会保険

法律で一定の条件に当てはまる職域・地域の人に強制的に適用される社会保障制度のこと。健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険などがある。不慮の事態が起きた際に労働者とその家族の生活を安定させることが目的。費用は政府・使用者・労働者の三者が負担する。

出典|ナビゲート
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世界大百科事典 第2版の解説

しゃかいほけん【社会保険】

疾病,出産,老齢,障害,生計中心者の死亡,失業,業務災害などの保険事故が発生したとき,現金や現物による給付を被保険者とその被扶養者に与えるなどにより,その生活の安定を図ることを目的とする公的保険。公的扶助公衆衛生社会福祉とともに社会保障を構成し,中心的な役割を果たす制度。社会保険は給付・反対給付の均等性,保険事故の同一性,金銭需要の偶発性と推定可能性という諸要素からなる保険原理を,社会目的に応用した制度である。

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大辞林 第三版の解説

しゃかいほけん【社会保険】

負傷・疾病・失業・老齢・死亡など,国民の生活を脅かす事由が発生した際,その生活を保障するために公的機関が運営する保険。医療保険・年金保険・介護保険・雇用保険・労働者災害補償保険があり,保険料は政府・事業主・被保険者が共同負担する場合が多い。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

社会保険
しゃかいほけん
social insurance

保険制度の一つ。その技術的基盤は保険にあるとはいえ、その目的が特別な性格をもつことによって、独自の存在となっている。[佐口 卓]

三つの要件

一般に保険制度というときには、個人の生命や財産などの思わざる損失に対しての経済的補填(ほてん)を期待することにあるのだが、社会保険は労働者の生活の安定を目ざしたものといえるし、貧困に陥ることへの防止策=防貧策としてまず登場したのであった。労働者の生活は労働の対価としての賃金によって支えられるが、もし労働不能によって賃金が得られないときには生活難となり、貧困への転落が生じる。この場合に、賃金にかわって社会保険からの生活保障が得られるならば、労働者の生活は安定するであろう。当初は、労働者ことに肉体労働者に対してのこうした保護を目的として社会保険は国家的施策のうえに成立をみた。1883年、ドイツでビスマルクによって成立した疾病保険がその嚆矢(こうし)とされ、労働者保険ともよばれて各国に普及した。その後、職員層にも適用対象が拡大され、さらに被用者以外の人々にも普及されて今日に至っている。
 現在では、多くの国々において、社会保障制度の中核的存在として、この社会保険が重要視されていることは注目されてよい。とくに、社会保険の要件としては、国家管理、国庫負担、強制加入があげられるがゆえに、保険制度のうえでは、私的保険に対して公的保険と位置づけられているし、強制加入を原則としている点にその特色がうかがわれる。[佐口 卓]

制度の仕組み

保険制度である限り、保険の対象となる保険事故=危険・リスクが設定されるが、社会保険では労働者の労働不能がこれに該当し、通常は、一時的労働不能である傷病・出産・失業、永久的労働不能である身体障害・老齢・死亡(遺族)があげられる。これらによる賃金の喪失に対し、保険給付が手当金、一時金、年金として支給されるが、それぞれの保険事故に応じて社会保険はいくつかの種類に分かれる。傷病・出産について疾病保険(健康保険、医療保険)、失業について失業保険(雇用保険)、障害について障害保険、老齢について老齢保険、死亡について遺族保険がある。前二者は給付期間が短いので短期保険とよばれるが、後三者はそれが長いので長期保険とよばれ、かつ、給付形態が主として年金によるので、年金保険(障害年金、老齢年金、遺族年金)として一括される。
 このほか、労働者が業務の遂行に原因があって、かつ、重大な過失がない限り、労働災害として被災するか、あるいは職業病に罹患(りかん)した場合には災害保険、労災保険(労働者災害補償保険)がある。この制度は事業主の賠償責任を含む補償を内容とするものであることから、社会保険の範疇(はんちゅう)に入るか否かは議論の分かれるところであるが、通常はその範疇に入れている。失業保険と労災保険の両制度は被用者が雇用関係にあることから生じる保険事故を扱うので被用者固有のものとしてとらえ、あえて労働保険とよんで独自の存在を主張することがある。
 社会保険は、被用者の場合には、保険料は賃金比例で徴収するが、原則的には労使折半負担である。労災保険は賠償的性格があるため、保険料は使用者全額負担となる特色がある。給付も同じく賃金比例ではあるが、国庫負担が考慮されている一方で、個人的欲求を離れて、給付がどれくらいあるかは社会的必要性と妥当性において決定される。被用者以外の人々に社会保険が拡大適用されたときには、その人々の所得に比例して保険料も給付も決定されるが、保険料に使用者負担がないことから、給付に国庫負担が投入される割合が高いこともある。なお、社会保険にあっては、国の責任と管理のもとに運営されるので、その事務費は全額国庫負担であることはいうまでもない。[佐口 卓]

皆保険・皆年金

日本における社会保険制度は1922年(大正11)に成立をみた健康保険制度から出発して、現在では各種社会保険制度が整備されてきている。61年(昭和36)からは、社会保障制度の拡充強化のために、すべての国民がいずれかの医療保険・年金制度に加入する国民皆保険・皆年金を実現するに至った。しかしながら、現行制度をみると、適用対象ごとに各制度が分立しているのが現状であり、制度によって負担と給付が異なっている。国民皆保険・皆年金というのであれば、これらの制度はできる限り一元的に整備されていくことが望ましいのはいうまでもない。皆保険という医療保険の全国民への適用は、ほとんどの国民が傷病に対して保険医療で受診・受療することになるが、これは医療費用のコストの上昇と相まって、医療費の増大という現象を生ぜしめており、現在では医療費抑制の政策が望まれている。皆年金も、高齢化社会においてすべての老人が老齢年金に結び付いてくることが期待されるが、それをまかなう年金財政の安定した維持策が望まれている。これらは、日本の社会保障の中核である社会保険制度が、財政的観点から、今後の高齢化社会にいかに対応していくかを問われていることを示している。[佐口 卓]
『近藤文二著『社会保険』(1963・岩波書店) ▽佐口卓著『日本社会保険制度史』(1977・勁草書房) ▽八田達夫・八代尚宏編『社会保険改革――年金、介護、医療、雇用保険の再設計』(1998・日本経済新聞社) ▽社会経済生産性本部生産性労働情報センター編『社会保険ポイント解説――介護保険時代の職業生活』(1999・社会経済生産性本部) ▽加藤実著『社会保険法入門』(2000・同友舘) ▽小西国友著『社会保障法』(2001・有斐閣) ▽土屋彰監修、吉田正敏著『図解 社会保険入門の入門』6訂版(2002・税務研究会出版局) ▽社会保険手帖編集部編『社会保険手帖』各年版(厚生出版社) ▽小島米吉著『社会保険の知識』(日経文庫)』

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世界大百科事典内の社会保険の言及

【公保険・私保険】より

…すなわち,国,その他公共団体の社会政策,経済政策など政策実現の手段として営まれる保険が公保険,それ以外のものが私保険と分類される。公保険は政策保険ともいわれ,さらに社会保険と経済政策保険に大別される。社会保険は,社会政策的見地から実施される保険で,健康保険(組合管掌健康保険および政府管掌健康保険),国民健康保険,厚生年金保険,労災保険,雇用保険などがある。…

【社会保障】より

…扶助は極貧者だけではなく,生活上のニーズを充足する手段を欠いた貧困者に対しても法定の権利として給付されるようになった。
[社会保険の誕生と普及]
 貧困者に対する公的扶助によって生存水準以下への落込みを回避できたとしても,貧困状態につき落とされた人がそこから脱出することは決して容易なことではない。人々は疾病,失業,労災など貧困の原因になる危険にさらされて不安な生活を送っている。…

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