日本歴史地名大系 「瑞竜山」の解説 瑞竜山ずいりゆうさん 茨城県:常陸太田市瑞竜村瑞竜山国道三四九号の松崎(まつざき)より西北一・五キロにあり、国見(くにみ)山の東南麓(標高一〇〇メートル)にあたる。水戸藩主徳川家累代の墓所があり、山林六町余歩。徳川光圀は寛文元年(一六六一)藩祖頼房を葬るときこの山を墓地と定め、式は儒礼とし墳墓の形式を一定した。光圀の墓は方一三間の石垣を築いて盛土し高さ一丈。その上に外柵方約八間、内柵方約五間を設け、中央に夫人の墓碑を並べ建て、光圀の碑には「故権中納言従三位水戸義公之墓」と彫り、亀形台石(亀首亀跌)の上に建て、碑の後方に三和土で土饅頭形式(馬鬣封)の墳を築いた。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
世界大百科事典(旧版)内の瑞竜山の言及 【常陸太田[市]】より …市街地西縁近くにある西山(せいざん)荘は徳川光圀退隠の地で,簡素な平屋造の家屋が庭園を配して残り,一般に公開されている。市街北方の瑞竜(ずいりゆう)山には歴代水戸藩主の墓がある。太田【中川 浩一】。… ※「瑞竜山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」