日本歴史地名大系 「瓢島」の解説 瓢島ひようたんじま 徳島県:徳島市徳島城下瓢島[現在地名]徳島市東出来島町(ひがしできじまちよう)・徳島町城内(とくしまちようじようない)徳島城西の丸西方、御花畠(おはなばたけ)の西にある武家地。出来島の東に位置する。北を助任(すけとう)川が流れる。地名の由来は同地にあった堀の形が瓢箪に似ていたため付けられたという(阿波志)。この瓢箪堀は現在の前川(まえがわ)橋へ通じる道路の位置にあった堀で、徳島城と出来島を区切るために設けられた(市民双書「徳島城」)。瓢箪堀はもとは助任川に通じていたが築堤され(阿波志)、そのため江戸前期にはすでに芦原となり、六五〇坪と三一〇坪の二つに分れていた(「出来島富田佐古御絵図」蜂須賀家文書)。瓢箪島は縦九〇歩ばかり、横一二〇歩と狭小な武家地ではあるが(阿波志)、城に隣接し城下の中心部に位置するため、すでに寛永期(一六二四―四四)に武家屋敷が確認できる(寛永八―一三年忠英様御代御山下画図)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by