助任川(読み)すけとうがわ

日本歴史地名大系 「助任川」の解説

助任川
すけとうがわ

しろ山の北麓を東へ流れる川。中前川なかまえがわ町五丁目西端の三ッ合みつあい橋で新町しんまち川から分れて東流、住吉すみよし一丁目と福島ふくしま一丁目付近で住吉島すみよしじま川と福島川に分岐し、福島川は南流して再び新町川に合流する。途中南常三島みなみじようさんじま一―二丁目と住吉一丁目付近で大岡おおか川が合流する。延長約二・六キロ、一級河川。寺島てらしま川などとともに一部はかつての徳島城内堀を形成し、北岸は助任、渭北いほくなどとよばれ、武家地の助任、それに隣接する町人地などが広がっていた。「三好記」「阿州古戦記」などによれば、天正五年(一五七七)三月、細川真之三好長治を攻めた際、今切いまぎれ城に入っていた長治淡路へ逃亡するために土佐泊とさどまり(現鳴門市)の森志摩守に船を「助任ノ川」に回すよう使者を送った。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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