藤原為氏(読み)ふじわらのためうじ

日本大百科全書(ニッポニカ)「藤原為氏」の解説

藤原為氏
ふじわらのためうじ
(1222―1286)

鎌倉中期の歌人。藤原為家の嫡男(定家(ていか)の孫)。母は宇都宮頼綱(よりつな)(蓮生(れんしょう)入道)の女(むすめ)。為世(ためよ)、為実(ためざね)、定為(じょうい)らの父。正二位権大納言(ごんだいなごん)。二条家の祖で、弟の京極為教(きょうごくためのり)、冷泉為相(れいぜいためすけ)とともに、和歌の家御子左(みこひだり)家の三家分立を行う。父為家の遺言状書き改めのため、和歌の相伝文書、細川庄(しょう)をめぐり、継母である冷泉家の阿仏尼と争ったことは有名。関東下向のおり『新和歌集』を撰(えら)び、1278年(弘安1)に亀山院の撰集(せんしゅう)下命による『続拾遺(しょくしゅうい)和歌集』を撰進する。家集に『大納言為氏卿(きょう)集』(為氏・為世父子の集)がある。

[後藤重郎]

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精選版 日本国語大辞典「藤原為氏」の解説

ふじわら‐の‐ためうじ【藤原為氏】

鎌倉中期の歌人。二条家の祖。為家の子。母は宇都宮頼綱の娘。正二位権大納言に至った。父の側室阿仏尼やその所生の為相などと不和で、相続地を争う。「続拾遺和歌集」の撰者となった。私撰集「新和歌集」、他撰集「大納言為氏卿集」などがある。貞応元~弘安九年(一二二二‐八六

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