精選版 日本国語大辞典 「藤原為氏」の意味・読み・例文・類語
ふじわら‐の‐ためうじ【藤原為氏】
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鎌倉中期の歌人。藤原為家の嫡男(定家(ていか)の孫)。母は宇都宮頼綱(よりつな)(蓮生(れんしょう)入道)の女(むすめ)。為世(ためよ)、為実(ためざね)、定為(じょうい)らの父。正二位権大納言(ごんだいなごん)。二条家の祖で、弟の京極為教(きょうごくためのり)、冷泉為相(れいぜいためすけ)とともに、和歌の家御子左(みこひだり)家の三家分立を行う。父為家の遺言状書き改めのため、和歌の相伝文書、細川庄(しょう)をめぐり、継母である冷泉家の阿仏尼と争ったことは有名。関東下向のおり『新和歌集』を撰(えら)び、1278年(弘安1)に亀山院の撰集(せんしゅう)下命による『続拾遺(しょくしゅうい)和歌集』を撰進する。家集に『大納言為氏卿(きょう)集』(為氏・為世父子の集)がある。
[後藤重郎]
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