瓶井門前村(読み)みかいもんぜんむら

日本歴史地名大系 「瓶井門前村」の解説

瓶井門前村
みかいもんぜんむら

[現在地名]岡山市国富くにとみ古京町ふるぎようちよう一―二丁目・森下町もりしたちよう・国富一―四丁目

国富村の東にあり、集落みさお山南西麓の谷間に開け、真言宗瓶井山禅光寺安住あんじゆう(現真言宗善通寺派)の門前村。慶長一〇年(一六〇五)備前国高物成帳(備陽記)宇治うじ郷のうちに瓶井村とみえ、寛永備前国絵図では瓶井寺村とあり、高一三七石余。正保郷帳には水損所と注記があり、「備前記」によると山寄りの集落で、御林は門田かどた村・国富村・みなと村・円山まるやま村・沢田さわだ村の間に広がる瓶井山にある。「備陽記」では田畑一町六反余、家数三二・人数一〇五。文化年間の「岡山藩領手鑑」によると直高五七石余(蔵入)、田高二二石余・一町一反余、畑高八石余・五反余、家数二二・人数一〇七、牛九、社方一軒(人数六)、橋三。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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