デジタル大辞泉
「甘える」の意味・読み・例文・類語
あま・える【甘える】
[動ア下一][文]あま・ゆ[ヤ下二]
1 かわいがってもらおうとして、まとわりついたり物をねだったりする。甘ったれる。「子供が親に―・える」
2 相手の好意に遠慮なくよりかかる。また、なれ親しんでわがままに振る舞う。甘ったれる。「お言葉に―・えてお借りします」
3 甘ったるい感じや香りがする。
「いと―・えたる薫物の香を」〈源・常夏〉
4 恥ずかしがる。はにかむ。
「―・えて爪食ふべき事にもあらぬを」〈源・竹河〉
[類語]甘ったれる・鼻を鳴らす
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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あま・える【甘】
- 〘 自動詞 ア行下一(ヤ下一) 〙
[ 文語形 ]あま・ゆ 〘 自動詞 ヤ行下二段活用 〙 ( 「甘(あま)」を活用させたもので、「甘い」状態である、また、そのような状態になるのをいう ) - ① 甘味がある。甘いかおりがする。
- [初出の実例]「いとあまえたるたきものの香を、かへすがへすたきしめ居給へり」(出典:源氏物語(1001‐14頃)常夏)
- ② 相手の理解ないし好意を予想したうえで、なれ親しんだ行為をする。
- (イ) 親しんで、なれなれしくふるまう。なれ親しんで甘ったれる。現代では多く、下の者が上の者に対してふるまう場合にいう。
- [初出の実例]「各契れる方にもあまえて、えゆきわかれ給はず」(出典:源氏物語(1001‐14頃)末摘花)
- 「『何か御褒美を頂戴』と女は急に甘へる様に言った」(出典:草枕(1906)〈夏目漱石〉九)
- (ロ) 遠慮しないで、相手の理解や好意によりかかる。
- [初出の実例]「御こんいにあまゑまして」(出典:重刊改修捷解新語(1781)一)
- (ハ) 親しんで得意になる。いい気になる。
- [初出の実例]「かくのごと罪侍りとも、おぼし捨つまじきを頼みにて、あまえて侍るなるべし」(出典:源氏物語(1001‐14頃)賢木)
- ③ 恥ずかしく思う。きまり悪く思う。はにかむ。てれる。
- [初出の実例]「『今宵は、なほ、うぐひすにも誘はれ給へ』とのたまひ出だしたれば、あまへて爪くふべき事にもあらぬをと思ひて」(出典:源氏物語(1001‐14頃)竹河)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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